新たな転職エージェントに登録し、担当者と面談の約束ができたら、その日に向けて3つの準備をしましょう。
もちろん、働きながら転職活動をしている人にとっては、忙しい中準備することはとても大変で面倒なことですよね、、、
それでも筆者は準備に可能な限り時間をかけることをおすすめします。理由は、転職エージェントがあなたのことを誤解してサポートを進めてしまうと、転職活動が順調にすすまない、あなたが望まない方向に進んでしまうリスクがあるからです。
転職エージェントの担当者に、自分のことを誤解されずに少しでも面談時にわかってもらうことが、転職活動にはとても重要です。十分に準備をして面談にのぞむことで、担当者に「この人は真剣に転職活動に取り組んでいる」とよい印象を持ってもらえます。
転職エージェントの担当者を味方につけることは、アドバイスをもらったり、求人をたくさん紹介してもらったりと転職活動をスムースに進めることにつながります。後になって、「転職エージェントが使えない」と嘆く確率を下げるためにも、うまく事前にポイントをつかんでおきましょう。
どんなに忙しい環境にいらっしゃる方であっても、ご自身に可能な範囲で、少しでもよいので準備することをおすすめします。余裕と意欲のある人は、ぜひ時間をかけて真剣に取り組んでみてください。
履歴書と職務経歴書を見直そう
1つ目。すでに他の転職エージェントに提出した応募書類をそのまま使うことはNGではありませんが、せっかくゼロからあなたの話を聞いてくれる人と会えるチャンスなので、内容を一通り見直すことをおすすめします。時間や余裕がなくても、次の3つだけは必ずやっておきたいですね。
・誤字脱字、記載している数字に間違いがないかをもう一度チェック
・レイアウトやフォントなど、気になるところがあれば見やすくする
・異動やプロジェクト完了、資格取得など履歴に追加があれば忘れずに足しておく
以前自分が作成した応募書類をしばらく時間がたってから見直すと、意外に冷静な目でチェックでき、改善点に気づくことがありますよ。
時間と気力に余裕があるならば、作成し直すことももちろん良いことです。この場合でも、履歴などすでに作成したものを活用するので、全くのゼロから作るのではなく、「頭をもう一度整理しよう」と思えば手をつけやすいと思います。
これまでの経験と転職後の未来をイメージしてみよう
2つ目。応募書類が準備できたら、それを見ながら今日までご自身がどんな仕事をしてきて何を感じたのかを思い出す時間を持ちましょう。
あの時大変だったな、あの経験で成長したな、あの場面で強く感じたことがあったな、あの経験で転職しようと思ったんだったな、、、そういった過去の経験や感情の積み重ねが今のあなたを作っていて、転職後の未来につながっていきます。
過去を振り返ったうえで、今回転職してあなたが何をしたいか、どうなりたいか、どんな経験を活かしたいのか、生活をどんなふうに変えたいのか、、、そういったことを、はっきり明確でも何となくでもよいので、頭に浮かんだらメモを残すなどして覚えておきましょう。
あなたの過去の経験や感じたことを、転職後の未来につなげるイメージです。派手な仕事やよい成果だけではなく地味な仕事を頑張ったことや失敗も、ムダとは考えず未来に活かしていきましょう。
あなたのこれまでの仕事の経験は、転職後も続いていく仕事のストーリーの一部です。
転職エージェントの担当者には、あなたの仕事のストーリーを一緒にまとめて、あなたがどのような応募者なのかを応募先の企業に印象づけるサポートをしてもらうとよいですね。
条件の優先度を自分の心に確かめよう
3つ目。転職するにあたっての条件は人によって異なり、いろいろあると思います。全て100%満たす転職は難しいかもしれませんが、絶対に譲れないことと妥協できることをあらかじめ自分の中ではっきりしておきましょう。
まずは、どんなことでもよいので考えつくすべての条件を書き出してみましょう。
業種/仕事内容/給与/勤務場所/通勤時間/休日数/労働時間/社風・・・・思いついたことをできるだけ出しましょう。
頭の中で考えるだけだと人は忘れてしまうものなので、紙に書き出すかメモアプリなど残る形にしておきましょう。きれいにまとめなくても自分がわかれば十分です。
一通り書き出せたら、まずは絶対に譲れない条件と、妥協してもいい条件を2つ3つずつピックアップして、重要度を「高・中・低」など3ランク程度に分けましょう。そうすると優先順位がある程度決まってきます。
この時に注意したいことは、他の人の意見や建前になるべく左右されず、あなたの素直な本音とあなたにとって現実的に大事なことは何か、自分の心にじっくり確認することです。
特に、「絶対に譲れない条件」は必ず明確にしておきましょう。この条件が満たされなければ転職しない方がまし、と考えていることがあれば、最初にはっきりさせて残しておきましょう。転職活動が進んで決断に迷ったときに、自分が最初に決めた判断基準を冷静に振り返ることができます。
希望条件は転職エージェントの担当者との面談時に必ず確認するので、まとめたメモを見ながらしっかりと伝えましょう。