転職エージェントに登録して、担当者と面談を終えると、数日後に担当者が求人票を送ってくれます。
最初は多くの求人票が送られてきて、期待してみるものの、内容を見ると、希望とは異なった的外れな求人もたくさん送られてくるな、、、と感じることが多いかもしれません。
ここで皆さんにお伝えしたいのですが、求人票は初回に一番送られてくる数が多く、2回目からは減り、その後はほとんど紹介がなくなることが多いのです。初回に送られてきた求人に応募するかどうかは、このことを認識した上で決断しないと、後悔することもあるのです。
この記事では、初回たくさんの求人票が送られてきた時に、どのように見てどのように判断するとよいのか、求人票の見方についてヒントになる手順とチェックポイントをお伝えします。
全体を見てどんな求人があるかを確認する。
まずは、送られてきた求人票を大まかに確認します。件数が多いと最初からすべて細かく見るのは時間と労力がかかるので、次の視点から細かく見る求人とそうでない求人を分けてみましょう。
1.業務内容
企業名や業種は一旦置いておき、業務内容を確認しましょう。転職エージェントに伝えた内容と全く異なる業務内容の求人がある場合は、はっきりと区別しておきましょう。
転職エージェントに対して、面談で伝えた内容と全く異なる業務内容だった場合、なぜこの求人を紹介したのかだけは穏便に素朴に質問してみるとよいと思います。
面談をしたにもかかわらず、担当者があなたのことを誤解している可能性があるので、早めに修正したほうが良いです。
第一段階として、希望する業務内容の求人を残しましょう。
2.「ゆずれない条件」
基本的には、現職よりも条件が悪い求人は区別しましょう。働く条件が悪くなる転職は、他に重大な理由がない限り避けた方が良いと思います。
この条件なら転職しない方がよい、という選択肢もあることを頭のどこかに置いておく方がよいでしょう。
転職エージェントと面談した時に、条件の優先順位を伝えている場合、ゆずれない条件の上位が満たされていない求人を区別して、そのことを担当者に伝えましょう。
それほど重要視していない条件は、ここでは無視して残しましょう。最初は多くの求人を紹介してもらえるので、多くの人は、つい過剰に選り好みしすぎてしまうのです。でも、一番多く案件を紹介してもらえるのは初回です。最初から選択肢を少なくしないようにしましょう。
応募する候補の求人を絞り込む
次は、第一段階で残った求人票をじっくり確認しましょう。細かいチェックポイントは後ほどお伝えします。
検討の結果、応募したい求人が一つでもあれば、全部の求人について応募の有無が決まらなくても、その求人だけでも早めに転職エージェントの担当者に伝えましょう。
迷っている求人がある場合は、この企業への応募は迷っていて、少し時間が欲しい、と担当者に伝えましょう。
求人に一旦応募しない意思表示をすると、後になってやっぱり応募したい、とは言いにくいですし、担当者のリアクションも悪くなる可能性があります。
本音は一旦保留でも、「保留する」ではなく、「応募をまだ迷っている」と前向きに考えているニュアンスで担当者に伝えておきましょう。
求人票の項目別チェックポイント
・業務内容
自分が希望する業務内容なのか、よく確認しましょう。自分が希望する以上の範囲も担当する、と記載している場合があります。見逃さずよく確認しましょう。
・試用期間
具体的な期間、また試用期間と本採用時で給与などの条件が異ならないか、必ずチェックしましょう。不明点は転職エージェントに確認しましょう。ここで記載していることが実際と異なった場合は法律を守っていないので、ブラック企業かもしれません。
・就業場所
面接をする場所や、認識している本社や支店などと、実際の勤務場所が異なる場合があります。リモートワークがある場合は、どの程度出社が必要なのかも注意点です。
・就業時間
フレックス制の場合は、万が一異動があった場合も変わらずフレックスなのか、条件付きではないのか、またコアタイムはいつなのかなどは見落としがちです。
・休憩時間
60分だと思っていたら45分だった、と見逃した人の話を知っているので、確認しておきたいです。時間固定なのか自由に取れるのか、記載がなく気になる人は、面接での確認事項として覚えておきましょう。
・休日
休日の曜日と年間休日数を確認しましょう。年間休日数を見れば、年末年始や夏休みなど会社が定めている休日数がだいたい見えてきます。
・時間外労働
現在では、会社の平均時間外労働数を求人票に記載する必要があるので、目安として見ておきましょう。ただ、ここに記載されているのは全社平均の可能性もあるので、応募した職種ではどの程度になるのかは確認しましょう。
・有給休暇
この項目は記載されていないこともあります。(法的な記載義務がないため)法律で定められた通りなのか、会社によっては法律で定められているよりも多めに有給休暇を付与する会社もありますので確認しておきましょう。
・賃金
みなし残業代が含まれている会社が多いので、どの程度の時間分が盛り込まれているかを見逃さないようにしましょう。各種手当も確認することになりますが、リモートワークの場合、通勤費や通信代、ガジェットなどの購入補助の有無なども確認するとよいと思います。