元人事採用担当が教える、転職面接「自己紹介」はどう話せばよい?

面接

転職活動で避けて通れない面接、その中でも特に「自己紹介」をどのようにすればよいのか悩んでいませんか?

普段からプレゼン、また自己アピールが得意という人にはそれほど苦ではないかもしれません。しかし、自己アピールが好きではない、苦手という人にとっては、自分自身のことを語るのは違和感があったり、自分のキャリアをアピールしすぎると「盛ってる」のではないかと思ってしまったり、一方であまり話さなければ、自分のことが伝わらず後悔しそうで、悩ましいものです。

さらに、自己紹介の内容をどのように組み立てて話せばよいのか、短すぎないか?ダラダラ話していないか?と適度な長さがいまいちわからず、戸惑う人もいるでしょう。

この記事では、転職活動における面接での「自己紹介」について、採用する側の視点もふまえて、どのように考えるかをお伝えします。少しでも参考になればうれしいです。

中途採用面接における自己紹介の意味

面接における最初の自己紹介は、採用側、面接官にとってどういう意味があるのでしょうか。

採用側としては、初めて会う候補者のことを知りたいと考えており、候補者の自己紹介を聞きながら次のようなことをチェックしたり、考えたりしています。
・どのような第一印象を相手に与える人なのか
・話す印象(声、トーン、雰囲気、表情、態度)はどうか
・わかりやすく話せそうな人なのか
・自己紹介の間に、提出された職務経歴書を改めてチェックし、何を質問するか考える

上記のことを頭に入れると、候補者としては
・第一印象
・話す姿、話す力
・伝える力
を見られていることを頭に入れておくとよいのではないでしょうか。

これまでの職務経験を中心とした自己紹介を準備しておく

転職活動での慣れていない人は、「自己紹介、何を話せばよいのか、、、」と考え込んでしまうかもしれません。しかし、転職活動の面接は、採用側にとっては候補者がどんな仕事をしてきた人なのか知ることが大前提です。

複雑に考えすぎず、これまでの自分の仕事の経験を骨組みとして、あらかじめ基本の自己紹介を考えておきましょう。準備しておくと、事前に練習できて本番でより落ち着けるというメリットがあります。

転職エージェントを使っている人は、担当者に基本の自己紹介内容を聞いてもらうか、文面にしたものを見てもらい、印象を聞くと他者の視点からの意見が聞けて良いと思います。

準備していても、いざ本番ではどうしても緊張して固まってしまい、どのように話し始めればよいかと悩む人は、面接官から自己紹介を求められた時に、「それでは、私のこれまでの職務経歴(キャリア/仕事の経験)を中心に、数分程度で自己紹介してもよろしいでしょうか。」

このような内容で自己紹介をしたいことを宣言し、面接官からOKをもらえると、最初の一歩が踏み出せて話しやすくなると思います。

ただ、注意点が1つあります。面接官の中には、候補者の自己紹介はほぼ不要で自分がとにかく質問したい、という人もたまに存在するので、「数分で自己紹介をする」と言った際に「もっと簡単にお願いします」と言われてしまった時には、焦らずに名前とあいさつだけの最も簡単な自己紹介にとどめておきましょう。

最初の自己紹介の時間は3分程度

仕事の経験をもとにした自己紹介は、どのくらいの長さが良いのでしょうか。

面接官は、すでに提出された応募書類を見ながら候補者の自己紹介を聞いています。職務経歴書をすべて説明するとダラダラ長くなってしまうので、要点のみに凝縮すると良いです。内容の組み立て方はこの後お伝えします。

時間は、3分程度が短すぎず長すぎない目安だと経験上筆者は考えます。ある程度手元に職務経歴書が既にあるのですから早く質問をしたい面接官も中に入るので時間をとりすぎないのも重要です。

自己紹介内容の組み立て方

自己紹介の内容を考えるには、応募書類としてすでに提出している職務経歴書を自己紹介の骨組みとするのが最もシンプルで効果的な方法です。

候補者が仕事の経験を積んで成長し、現時点ではこれくらいの仕事ができる、というストーリーが見えると面接官にとってとても分かりやすいです。

面接官は、職務経歴書を見ながら候補者の自己紹介を聞いています。多くの面接官は自己紹介を聞きながら、どのような質問をするかを考えています。職務経歴書を見ている面接官にイメージをふくらませてもらう自己紹介ができれば好印象です。

伝える力に自信がある人は、面接官に伝えたい、質問されたいと思うポイントを自己紹介の中に入れ込むのも手です。ただし、面接官が反応するポイントと候補者が聞いて欲しいポイントは必ずしも一致するとは限らないので、そこは念頭においてください。

職務経歴書と自己紹介によって、候補者は面接官に自分のことを少しでも魅力的な人だと伝えることができれば最高です。職務経歴書の作成は面接にまでつながっているので、実は職務経歴書をしっかり作成しておくことも重要です。職務経歴書の作成については次の記事も参考にしてください。

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